イオンエンターテイメントは12月24日、「イオンシネマ市川妙典」(千葉県市川市)をリニューアルオープンする。全座席間に飛沫対策のパーテーションを設置しており、新しい生活様式の中でも顧客が安心して映画を鑑賞できるようにする。全国で92劇場785スクリーンを展開しているが、全席の間にパーテーションを設置するのは初めてだという。
同劇場では、1列ごとに座席を横に半分ずらし、前席と重ならないレイアウトにしている。全席の両脇には専用ひじ掛けを設けており、ゆとりのあるシートデザインを採用。シネマ専用・大型空調用ウイルス対策システム「トレイン・トリプルエアシールド」も導入する。
同社は全劇場で鑑賞席数を約半分に抑えて運営している。コロナ下でも安心して鑑賞したいという顧客のニーズに対応するため、7月に「フューチャー・シアター・プロジェクト」を立ち上げた。リニューアルオープンするイオンシネマ市川妙典を実験劇場としてさまざまな研究を行い、成功事例を全国に順次拡大していくとしている。
イオンエンターテイメントは7月以降、全国で延べ250回以上のドライブシアターを開催している。車というプライベート空間で安心して映画を楽しんでもらうのが狙いで、コロナ禍における劇場ビジネスの在り方を模索している。
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