新型コロナウイルスの感染拡大によって、カラオケ業界はどのくらいのダメージを受けているのだろうか。帝国データバンクが調べたところ、2019年度のカラオケルーム市場(事業者売上高ベース)は前年度比1.4%減の約3400億円だったが、近年は概ね横ばい傾向で推移している。
店舗の休業や時短営業を余儀なくされたことで稼働率は低迷し、各社の売り上げは急減。こうした状況を受け、20年度のカラオケルーム市場(11月時点までの各社業績推移をベースに算出)は、前年から半減する可能性があることを帝国データバンクは明らかにした。
日本レジャー白書(日本生産性本部)によると、19年のカラオケ参加人口は2980万人。10年前(4680万人)に比べると約6割の水準にとどまるものの、最も落ち込んだ16年(2810万人)からは増加している。カラオケ業界の今後について、帝国データバンクは「感染防止対策の徹底による安全性のアピールとカラオケルームの新たな利用法の模索が、苦境を打破するカギとなってくる」とコメントした。
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