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働くモチベーション「低い」、テレワーク実施後に増加 “チームの仕事”減少が影響仕事の全体像が分かりにくく(1/2 ページ)

» 2021年01月05日 17時00分 公開
[ITmedia]

 新型コロナウイルスの影響で企業に広まったテレワーク。感染者数の急激な増加により、あらためて自治体などがテレワーク実施を要請する動きも出ている。実際に働く人たちはどのような意識でテレワークを行っているのだろうか。

 リクルートキャリアがこのほど発表したアンケート結果によると、テレワーク実施前よりも実施後の方が「働くモチベーションが低い」とする回答が多かった。特に、チームで取り組む仕事が減った人に、モチベーション低下の傾向が強く見られた。

テレワークでモチベーションに影響はあった?(写真提供:ゲッティイメージズ)

 調査は2020年1月以降にテレワークを行った人を対象に実施。テレワークの開始時期は、前回緊急事態宣言が出された4月が49.1%と最多で、全体の79.3%が4月までに開始していた。9月の調査時点でも、1週間の就業時間の50%以上でテレワークをしていた人が48.1%。10〜30%未満という回答も27.1%と一定数あり、テレワークの頻度にはばらつきが見られた。

1週間の就業時間におけるテレワークの割合(=リクルートキャリア調べ)

 「働くモチベーション」については、テレワーク実施前と実施後のそれぞれについて回答を得た。テレワーク実施前の働くモチベーションが「やや低い」「非常に低い」状態だったという回答は計14.1%だったのに対して、テレワーク実施後は22.5%。テレワークを始めてからの方が8.4ポイント増えている。一方、「非常に高い」「やや高い」は、実施前が26.6%、実施後が25.9%とほとんど変わらなかった。

テレワーク実施前後の「働くモチベーション」について(=リクルートキャリア調べ)

 特に、テレワーク実施後に「チームの仕事が減った」人に絞って回答を見ると、働くモチベーションが「やや低い」「非常に低い」の回答は、実施前が13.9%、実施後が28.4%と、その差が14.5ポイントに広がった。また、「非常に高い」「やや高い」は、実施前が30.4%、実施後が25.4%となり、実施後が5.0ポイント少なくなった。

テレワーク実施後に「チームの仕事が減った」人の働くモチベーションについて(=リクルートキャリア調べ)
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