JR各社は1月6日、年末年始期間(12月25日〜1月5日)の利用実績を発表した。東海道新幹線の利用者数は前年と比べて約7割減。新型コロナウイルスの影響で帰省や旅行を控える人が多かったことから、長距離移動の需要が大幅に縮小した。
JR東海によると、東海道新幹線の利用者数は68%減の152万4000人。下りのピークだった12月29日は67%減、上りのピークの1月3日も60%減だった。需要の大幅な減少があったほか、大雪や強風で運行への影響もあったという。
JR東日本が発表した利用状況では、新幹線と特急列車の利用者数が67%減の173万1000人。新幹線は66%減で、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線はいずれも6割以上減少。大雪による運行への影響もあった。特急列車では、空港への移動が大幅に減ったことから、成田エクスプレスの利用が97%減と大きく落ち込んだ。
JR東は初詣に使われる駅や主要駅の利用状況も公表。1月1〜3日、明治神宮に近い原宿駅と代々木駅の降車人員は前年同日と比べて62%減、川崎大師に近い川崎駅は41%減、鶴岡八幡宮に近い鎌倉駅は60%減、成田山新勝寺に近い成田駅は67%減だった。
12月25日〜1月5日の主要駅の利用者数は、新宿駅が54%減、東京駅が53%減、横浜駅が37%減、東京ディズニーリゾートの最寄りである舞浜駅は56%減となり、いずれも前年を大きく下回った。
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