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» 2021年01月23日 08時20分 公開

コロナ禍にベイスターズが多角化戦略、狙いは?シェアオフィスやビアカフェ(1/3 ページ)

新型コロナの感染拡大は、プロ野球界にも大きな影響を与えた。各球団が苦戦を強いられる中、本業以外でも奮闘していたのが、横浜DeNAベイスターズだ。どんな事業を行っているのかというと……。

[岡のぞみ,ITmedia]

 2020年、新型コロナウイルスが猛威を振るい、無観客試合や入場者数制限など、プロ野球界にも大きな影響を与えた。各球団が苦戦を強いられる中、プロ野球事業以外でも奮闘していたのが、横浜DeNAベイスターズだ。8月にJR横浜駅構内にビアカフェを、9月に横浜スタジアム外周にハンバーガーショップをオープン。10月には、運営するシェアオフィスのオンラインイベントから生まれた「横浜DeNAベイスターズツアー」なども開催。コロナ禍でも攻めの姿勢を崩すことはなかった。プロ野球球団を運営する横浜DeNAベイスターズが、多角化を進める狙いとは。

売り込まないから受け入れられる

 「私たちは、ソフトインフラだと言っていますが、野球は人の心を強く動かすスポーツです。365日のうち少しでもいい。ベイスダーズや野球といった要素が、さまざまな人の日常に溶け込み、それが育ってくれると良いと考えています。プロ野球以外の事業は、それを実現するための接点なんです」。こう話すのは、ビジネス統括本部副本部長の鐵智文氏だ。

横浜DeNAベイスターズ ビジネス統括本部 副本部長 鐵 智文氏

 ベイスターズとして、初めて球場外の「接点」の場として作ったのが、横浜スタジアム近くの「+B(プラスビー)」というコンセプトショップ。クッション、マグカップ、ジャケットなど、日用雑貨から衣類まで取り扱っている。しかし、商品に「ベイスターズ」の文字はどこにもない。というのも、この+Bの「B」は、ベイスターズではなく、ベースボールのBだという。普通は、なんとかチームをアピールしようと、「ベイスターズ」と入れるところだ。

 「+Bのコンセプトは、『LIFETIME+BASEBALL(日常に野球をプラスする)』。横浜や関内を歩いていると、若い女性が+Bのキャップをかぶってくれていたり、赤ちゃん連れのお母さんがTシャツを着てくれていたり。これが、ベイスターズを前面に出したロゴやデザインだったら、きっと今のように日常的に着用してくれていないと思います。+Bのコンセプトが少しずつ広がっているんだなと感じています」

横浜の雰囲気に合わせた店内

 その後オープンしたシェアオフィス&コワーキングスペース「CREATIVE SPORTS LAB」やハンバーガーショップ「BALLPARK BURGER &9」なども、野球の要素は入れながらも、ベイスターズを打ち出してはいない。

 「いきなりベイスターズを好きになってくれる人がいれば、それはもちろんありがたいのですが、入口は、ビールが好き、ハンバーガーが好き、でもいいんです。その先でベイスターズを知って、ベイスターズを好きになってくれれば」

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