楽天モバイルは、新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を4月1日から提供すると正式に発表した。データ利用量に応じて4段階に自動的に変動するプランだ。従来は2980円(税抜)で使用量無制限だったが、データ利用量に応じて割安となる。
楽天グループの三木谷浩史社長は、「MNVO含めてかなり競争力があると思っている」と話した。また、発表会では大手3キャリアの新プランとの比較も提示し、対抗意欲をにじませた。
では、この金額以外ではどんなことが明らかになったのだろうか?
楽天モバイルは新規契約から1年間、料金無料のキャンペーンを行っている。新プランUN-LIMIT VIは、4月1日から自動的に適用になり、無料期間も満了まで適用になる。300万人限定だが、すでに220万人超が申し込んでいるという。「残り80万人。迷っていたら、使わなければ無料なので、いち早く申し込んでもらったほうがいい」(三木谷社長)
専用アプリのRakuten LINKからの通話の場合、引き続き通話料は無料となる。楽天同士だけでなく、固定電話や他社の携帯に対しての発信も無料だ。他社新プランの「5分間まで無料」を引き合いに出し、「5分ではなくて、30分だろうが1時間だろうが無料」(三木谷氏)とした。
大手3キャリアの新プランはネットでのみ受け付けだが、楽天モバイルは引き続き店舗でも受け付ける。「ネットを使える人は安くて、店頭に行くと高いというのはおかしいのではないか。むしろこれは逆デジタルデバイドではないか。ワンプランで平等に同じ値段を提供する」(三木谷氏)
大手3キャリアの新プランではキャリアメールを提供しないが、楽天モバイルでは逆に、夏を目処にキャリアメールの提供を行う。
データ利用量によっては無料で保有できる楽天モバイルだが、楽天のスーパーポイントアッププログラム(SPU)についても、+1倍を継続する。
1Gバイトまでの利用なら料金は無料だが、1人あたり2回線目からは980円となる。
現在の楽天モバイルの現在の人口カバー率は73.5%。現在基地局整備を急速に進めており、3月末には80%、夏には96%となる見込みだ。さらに、23年には世界初となる、低軌道衛星から携帯と直接通信する「スペースモバイル」も提供する。
「地理的なカバー率が100%になる。100%は他社が真似できないだろう。人が住んでいないところでも無人島でも楽天モバイルが入る。台風や津波で基地局がダウンしたときも、宇宙からつながる」(三木谷氏)
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