ぴあ総研は2月12日、国内オンラインライブ市場に関する市場調査を実施し、2020年内の有料型オンラインライブの市場規模が推計448億円に上ると発表した。
新型コロナウイルス感染症拡大により、20年は実際の会場で開催されるリアルライブの多くが中止や延期を余儀なくされた。その一方で20年5月頃から立ち上がった、本格的な電子チケット制の有料型オンラインライブ市場規模は4〜6月は11億円ほどだったが、10〜12月は373億円と約34倍の規模に。総額は推計448億円となり、市場が短期間に急拡大している。オンラインライブはリアルライブにおける機会損失をカバーするには至らないものの、事業継続のための収益獲得やファンとのつながりを維持する方策として重要な役割を果たしている。
なお、ライブ・エンタテインメント全体の市場規模は過去最高を更新した19年の6295億円から一転、20年は推計1306億円と約8割減となる試算値を昨秋発表している。
同社は新型コロナウイルス感染症の収束につれ、リアルライブ市場は緩やかな回復に向かうと見込む。しかし急速に進んだデジタル化も不可逆に進行し、ライブ・エンタテインメントの楽しみ方が多様化していくものと期待している。
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