いま、米フェイスブックが「いじめっこだ」として世界的にたたかれている。
あまりに強大になりすぎたインターネットのSNSプラットフォームによって、その影響力を盾に強硬な行動に出ており、それに批判が噴出しているのだ。
実は同社に限らず、現在、グーグル(アルファベット社)も、そのサービスを巡って政府やメディアとの関係について議論が続いている。
フェイスブックやグーグルというと、日本ではGAFAと呼ばれている企業の一つだが、その4社が誕生した米国では「ビッグテック」と呼ばれている。これらの企業の実態を踏まえた呼び方としては「ビッグテック」のほうがしっくりくる。なぜなら、その影響力も「ビッグ」すぎるからだ。
そしてビッグさゆえに、現在、世界各地でその影響力を巡ってもめているのである。では、いったい両社の何が議論になっているのか。最大の問題は、オンラインのサービスによって、商業メディアが報じるニュースを無料で提供し、それにカネを払ってこなかったことである。しかも、そこから莫大なカネを稼いでいるにもかかわらずだ。
最近、特に大きなニュースになったのはフェイスブック。事の発端は、少し前からオーストラリア政府が検討してきたニュース配信の法規制に関する意見の食い違いだ。
イーロン・マスクも脱出 “最先端の街・シリコンバレー”は過去のものとなるのか
「シリコンバレーは中国に屈する」 Google元会長のエリック・シュミットが声高に唱える“危機感”
僕らのヒーローだったジャッキー・チェンが、世界で嫌われまくっている理由
民間企業が主導した、トランプ大統領「ネット追放劇」に見る“権限”とリスク
検察庁法騒動から見る、Twitterの“大きすぎる影響力”と功罪
中国の“嫌がらせ”を受けるオーストラリアに、コロナ後の商機を見いだせる理由
データも人材もファーウェイに流出? 倒産するまで盗み尽くされた大企業に見る、中国の“荒技”Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング