オリジナルキャンピングカーのレンタルを行うDream Drive(ドリームドライブ、東京都狛江市)は3月9日、新モデルの「KUMAQ(クマキュー)」の受注を開始したと発表した。新型コロナウイルス感染拡大で密を避けた移動やアウトドアが注目されている。同社は、レンタル事業で得た利用者の声を反映した製品を発表し、需要を取り込みたい考えだ。
クマキューはトヨタのハイエースをベースとした。同社はクマキューを「十分なスペースを確保しながらも、運転しやすく、取り回しやすい車両」と表現する。エンジンはガソリンとディーゼルの設定で、用途や好みに合わせて選択できるようにした。
車内にはセミダブルサイズのマットレスを導入。セカンドシートを活用した下段ベッドも十分な広さを確保し、眠りの質にもこだわったという。
シートは長距離の移動でも疲れにくいキャンピングカーに特化した専用シートを採用した。セカンドシートを後ろ向きにし、脱着式テーブルを設置することで対面式のスペースとなるほか、シートを前向きにすると、3人掛けシートにもなるようにした。
車両には、大型リチウムイオンバッテリーを搭載したサブバッテリーシステムを標準装備した。車両後部には引き出し式の冷蔵庫やキッチンシンク、外部電源、屋外用シャワーを搭載。価格は税別582万5000円からで、同社の世田谷営業所で受注する。
日本RV協会(横浜市)によると、2019年に同協会員が販売したキャンピングカーの販売総数は526億2577万円で過去最高となった。またレンタルキャンピングカーを利用する若者も増えていて、20代は18年比3.8ポイント増の10.8%、30代は同2.0ポイント増の24.5%、40歳代は同1.1ポイント増の32.0%となった。日本RV協会は「経済的理由からキャンピングカーオーナーになりにくいという理由もある」としながらも「若年層がキャンピングカーへ興味を持ち、浸透してきたとも考えられる」としている。
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