2020年の睡眠時間、世界的に増加 ただし“格差”広がる 日本は……?(1/2 ページ)

» 2021年03月13日 08時50分 公開
[ITmedia]

 ヘルスケアデバイスを手掛けるフランスの企業Withings(ウィジングズ)は、世界各国500万人分のユーザーデータから、運動や睡眠、年末の体重変化を分析し、2019年と20年のデータを比較したレポートを発表した。

日本は世界に比べて睡眠時間は増加したか?(以下リリースより)

 20年は世界各国で通勤をはじめ日常の動きに変化が生じたせいか、世界的に平均睡眠時間が延び、平均10分増加した。一方、各国の間で差は大きく開いていて、日本は平均6分15秒しか増加せず、最も睡眠の増加時間が少なかった中国に次いで、下から2番目だった。 さらに、Withingsの独自のアルゴリズムで算出した睡眠スコアのデータによると、質の高い睡眠で高いスコアを記録したユーザーは世界平均で62.27%だった。

 世界で最も質の良い睡眠を記録したのはフィンランドで、ユーザーの72.28%が高い睡眠スコアを記録した。日本は35.44%で世界最下位となり、睡眠時間の短さだけでなく睡眠の質においても世界最低レベルとなった。

 同社は、コロナ禍で制限された移動により広まった「正月太り」を測定するため、全世界のユーザーがクリスマス前に測定した体重から、年明けに初めて測定した体重を差し引いた値も算出している。

 日本で19年〜20年にかけて「正月太り」(体重1キロ以上増)を記録したユーザーは27.07%いて、平均で2.23キロ増えた。一方、20年〜21年にかけての「正月太り」に注目すると、ユーザー割合が23.24%、その体重増加は平均1.82キロで、人数と体重の両軸において減少傾向が見られた。

 体重の増加が多くみられたノルウェー(37.11%)や英国(36.74%)、スウェーデン(32.73%)と比べて、「正月太り」を記録したユーザーの割合は日本が全体的に最も低かった。同社はコロナ禍によって帰省する人々が減少したからだと分析している。

2020年睡眠増加時間(前年比)
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