日産自動車(横浜市)は3月17日、女優・伊藤かずえさんが同社のセダン「シーマ」を30年以上も乗り続けていることに対し、彼女のクルマを一時預かって、レストア(老朽化などによって劣化または故障した部品などを修復させること)することを明らかにした。
2020年10月、伊藤さんは愛車「シーマ」を点検するにあたって、SNSに投稿。この投稿を見た人から「やっちゃえ、日産!」「日産はレストアを検討して!」といったコメントがあり、日産社内でも「何かできないのか」との声が上がったという。その後、有志によるチームが立ち上がり、レストアという形で対応することになった。
日本事業広報渉外部の遠藤和志部長は「30年以上お乗りいただいた車両を、伊藤さんが期待する“新車時と同じ状態”に戻すレストアは非常に難しい作業となりますが、『技術の日産』に恥じぬよう、総力をあげて、伊藤さんにご満足いただける仕上がりにしたいと思います」とコメント。また、レストアの状況などは、日産公式Twitterなどで発信していくという。
初代「シーマ」 FPY31型は、「日本的な味を持った、世界に通用する新しいビッグ・カー」をコンセプトに、1988年に発売。気品あるスタイリングや運動性能など、数々の新しい価値が支持され、「シーマ現象」と報じられるほどの人気車に。発売翌年には消費税導入も追い風になって、当時のいわゆる「3 ナンバー車ブーム」の発端にもなった。
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