コロナ禍でも「横丁」は大繁盛 昼から酒を楽しむ人が殺到する理由とは長浜淳之介のトレンドアンテナ(6/8 ページ)

» 2021年03月29日 11時42分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

横丁「横浜西口一番街」がオープン

 3月20日、横浜駅西口に7店を構える横丁「横浜西口一番街」が新しくオープンした。

 徹底した感染症対策を打ち出し、安心して飲食を楽しんでもらえるように、日本初の光触媒によって抗菌された横丁としてアピールしている。

横浜西口一番街の外観(出所:リリース)

 具体的には、入店時に検温・消毒を実施。従業員はマスクを着用し、一般の焼き肉店より威力がある換気扇を全店でフル稼働。換気の心配が少ないテラス席も備える。そして、光触媒によるコーティングをテーブル、椅子のみならず、施設全体に導入している(抗菌・抗ウイルス効果に加えて防汚・防臭効果もある)。

横浜西口一番街、各店の居酒屋料理(出所:リリース)

 集結した店は、地魚・地野菜と季節の日本酒「酒と魚 はなたれ」、ビフテキを290円(税別)で提供する大衆ステーキ酒場「ビーフキッチンスタンド」、韓国屋台居酒屋「韓兵衛」、野毛に本店を構える人気店「焼きそばセンター まるき」、和牛を使用したシューマイ専門店「食彩和牛 しげ吉」、鮮度をアピールするもつ串焼と塩もつ煮込み「もつしげ」、もつ煮込み専門店「沼田」。

換気が売りの横浜西口一番街には多くの客が詰めかけている(3月28日撮影)

 運営は「ビーフキッチンスタンド」など11店を東京・横浜で展開する、奴ダイニング(横浜市)。

 奴ダイニングの松本丈志社長は、18年2月にオープンした横浜・野毛「野毛一番街」に出店したことがある。その経験から、横浜駅西口ににぎわいを創出するため、横浜の人気店が結集した横丁を発案したという。野毛は一時期寂れていたが、コロナ禍前は復興が目覚ましかった。

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