SBI証券は6月15日から、米バンガード社のETFを組み入れた低コストインデックスファンド「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」および「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」の提供を開始する。また、S&P500連動ファンドの名称を改訂し、「SBI・Vシリーズ」としてシリーズ化する。
SBI証券
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド バンガードS&P500ETFに投資 信託報酬0.0938%程度
- SBI・V・全米株式インデックス・ファンド バンガードのETF「VTI」に投資 信託報酬0.0938%程度
- SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド バンガードのETF「VYM」に投資 信託報酬0.1238%程度
全米の代表的な500銘柄を時価総額で加重平均したS&P500に対し、VTIはS&P500を含む米国株約3600銘柄へ投資する。小型株も含まれ、ほぼ米国市場全体への投資が行えるものとなる。
VYMは、全米国銘柄から大型株を中心に予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成されたETF。FTSE High Dividend Yield Indexに連動する。直近で417銘柄から構成されており、配当利回りは2.83%とS&P500の1.4%に比較して高くなっている。
「SBI・Vシリーズ」は業界最低水準の信託報酬率となっており、「これまで以上に多くの個人投資家の資産形成をサポートできるようになる」(SBI)としている。名称改訂となるSBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、純資産残高が2000億円を超えてきており、VTIベース、VYMベースのインデックスファンドを新たに投入することで、さらに加速させる構えだ。
- SBI・バンガード・S&P500の純資産残高 2000億円突破
SBIアセットマネジメントが運用する投資信託「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」の純資産残高が5月17日、2000億円を突破した。2019年9月の設定から全期間で、純資産残高の増加ペースが加速しており、20カ月で2000億円に達した。
- 低コスト投信のeMAXIS Slim、純資産総額1兆円突破 7カ月で倍増
三菱UFJ国際投信の低コスト投信「eMAXIS Slim」シリーズ合計の純資産総額が、4月12日に1兆円を超えた。
- SBI証券、eMAXIS Slimなどの投信マイレージ付与率引き上げ SBI取り分を投資家に還元
SBI証券は4月1日から、eMAXIS Slimシリーズや楽天・バンガードファンドなど、26本の低コストファンドについて、「投信マイレージ」の付与率を引き上げる。投信マイレージは、対象の投信保有金額に応じてTポイントが貯まるサービス。SBI証券は、これにより、信託報酬のうちSBI証券に支払われる手数料と同率程度を顧客に還元するという。
- 多角化進むSBI証券 ネット証券は2強時代に
大手5社と呼ばれるネット証券の中で、SBI証券と楽天証券が他を引き離して2強になってきている。2021年3月期の各社の決算を見ると、SBI証券と楽天証券が、預かり資産残高を大きく伸ばした一方で、マネックス、松井、auカブコムの各ネット証券の伸びは小幅だ。
- SBIソーシャルレンディング廃業へ
SBIホールディングス(HD)は5月24日、子会社のSBIソーシャルレンディングの廃業とソーシャルレンディング事業からの撤退を決定した。貸付先企業が資金を不正流用したことに対し、本来は金商法上、資金使途の確認義務などを負っているが、それが果たされていなかった。
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