パーソルキャリアが運営する、アパレル・ファッション業界専門の転職支援サービス「クリーデンス」は、アパレル・ファッション業界の「転職理由ランキング」を発表した。
2020年にクリーデンスに登録した人の転職理由を調べたところ、1位は「キャリアアップ・スキルアップしたい」で30.9%だった。次いで「会社都合」(20.4%)、「給与に不満がある」(12.9%)と続いた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、倒産やブランド閉鎖、業績悪化による契約終了などが相次ぎ、会社都合で転職を余儀なくされたと回答した人が19年と比較して12.6ポイント増加した。しかし、それ以上に多かったのが「キャリアアップ・スキルアップをしたい」という回答だった。
同社は「未来の業界の姿や自身の今後のキャリアを考える機会が増えたことで、成長を望む人が多くみられたのでは」と予測する。
コロナ流行前の19年7〜9月の新規登録者数を100に換算し、それ以降のクリーデンスの新規登録者数の推移を調べたところ、流行前後で大きな変化は見られなかったという。
クリーデンス事業責任者の河崎達哉氏は「アパレル・ファッション業界特化型の転職サービスという性質に鑑みて、業界の動向が芳しくない中でも、業界内で働きたい人が多くいることを意味しています」とした上で、「アパレル・ファッション業界は『業界に貢献したい』『ファッションが好き』など、業界や商品に対する愛着を持つ人が他業界に比べて多い傾向にありますが、コロナ流行前後においてその傾向があらためて顕著に表れた結果といえるでしょう」とコメントしている。
調査は、2020年1〜12月までに登録した人の転職理由をもとに集計した。
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