鬼滅効果! アニプレックス純利益2倍に 21年3月期来期は慎重

» 2021年07月05日 12時43分 公開
[ITmedia]
photo アニプレックスの決算公告=インターネット版官報より

 ソニーグループ傘下のアニプレックスが7月5日、官報に掲載した決算公告によると、2021年3月期(20年4月〜21年3月)の売上高が前期比36.6%増の2062億2200万円、営業利益が同81.9%増の534億5300万円、純利益が約2倍の369億3600万円と増収増益だった。アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のヒットが寄与した。

 アニプレックスは、ソニー・ミュージックエンタテインメントの完全子会社で、主にアニメなどの映像、音楽作品、モバイルゲームなどを手掛けている。

 ソニーグループが4月に公開した決算説明資料によると、鬼滅の刃のヒットに加え、「Fate/Grand Order」「ディズニー ツイステッドワンダーランド」などモバイルゲームも増収に貢献した。「(アニプレックスが担う)映像メディア・プラットフォームからの利益貢献は、前年度(20年3月期)から大幅に増加し、音楽分野全体の営業利益の3割弱を占めている」という。

 22年3月期の見通しについて、ソニーグループは「鬼滅の刃は大ヒットだったので、(同水準の貢献が)続くということはなく、モバイルゲームの好調も減速するとみている」と慎重な姿勢を示している(4月の決算説明会での質疑応答より)

photo 大ヒットした『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』=アニプレックスのニュースリリースより

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