メルカリが8月12日に発表した2021年6月期通期(20年7月〜21年6月)連結業績は、売上高が前期比39.1%増の1061億円、営業利益が51億円(前期は193億円の赤字)と増収増益だった。最終利益は57億円(同227億円の赤字)と、初めて通期で黒字化した。
主力のメルカリ国内事業では、流通総額が前期比1586億円増の7845億円に拡大。4〜6月のMAU(月間平均アクティブユーザー)は1954万人に増え、19年の同時期と比べると600万人近く増えた計算だ。
MAUは増加しているが、潜在出品者(新規ユーザーになり得る層)は19年4月時点の3600万人のまま変わらず、「引き続き新規ユーザーの獲得余地は大きい」と同社は説明する。梱包発送の簡便化などにより、コアとなる若年層だけでなく、中高年世代なども取り込めると判断したからだ。
加えて、サービスのパーソナライズ化やカテゴリーの強化により、既存ユーザーを活性化。ARPU(ユーザー1人当たりの売上額)を上げていく方針も示した。
22年6月期通期の業績予想は明かしていない。メルカリ米国事業やメルペイなど、積極的に投資を実施していく方針に変わりはなく、「21年6月期、4Q(21年4〜6月)のペースで利益が増加するとは考えていない」という。
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