賃貸のトラブルTOP3は? 在留外国人と日本人で違い家賃滞納(2/2 ページ)

» 2021年09月02日 08時00分 公開
[秋月かほITmedia]
前のページへ 1|2       

在留外国人と日本人の「家賃滞納率」比較

 次に、在留外国人と日本人の「家賃滞納率」を調査したところ、「在留外国人」は2.1%、「日本人」は1.6%という結果になり、在留外国人と日本人との間で家賃滞納・未払い率に対する大きな差はみられなかった。

在留外国人と日本人の「家賃滞納率」比較 在留外国人と日本人の「家賃滞納率」比較

 この結果に対して同社は「『在留外国人が意外と家賃を滞納しないのはなぜか?』と思われるかもしれないが、それは『滞納率が高そう』というオーナー側の思い込みによる要因が大きいものと考えられる。『入居審査率』の比較でも分かる通り、入居審査においては外国籍が落ちやすい傾向にあるので、実際には家賃滞納に至らない層を否認してしまっている可能性もある」とコメントした。

 最後に、在留外国人と日本人の賃貸に絡むトラブル件数のトップ3の項目を比較した。

 在留外国人のトラブル1位は「言葉の問題」、2位は「生活習慣の違い」、3位は「無断同居」となり、言葉や生活習慣など、国の違いによって生じる内容に関する項目が多かった。また在留外国人ならではの傾向として、居住人数を無断で増やしてしまうリスクが多いことも分かった。

在留外国人と日本人の「トラブル件数」比較 在留外国人と日本人の「トラブル件数」比較

 日本人のトラブル1位は「家賃滞納」、2位は「騒音」、3位は「敷金の清算・原状回復」だった。日本人のトラブル件数1位の「家賃滞納」については、在留外国人のトラブル件数では6位という結果であり、やはり在留外国人の家賃滞納はさほど多くないことがうかがえた。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.