ニコンが、大井製作所(東京都品川区)の敷地内に新本社を建設する方針を固め、具体的な検討を開始したことを明らかにした。コーポレート部門、各事業ユニットの企画部門、先進R&D関連部門を集約し、開発機能の強化や事業間シナジーの創出を図り、持続的な成長を目指すとしている。
建設予定地の大井製作所は、同社が100年以上にわたって拠点を構えてきたゆかりの地。敷地前の通りは、同社の旧社名「日本光学工業」から「光学通り」と呼ばれ地域住民に親しまれている。
新本社は、地上6階、延床面積4万2000平方メートル程度を見込む。柔軟な働き方に対応したワークプレースを整え、デジタル化を推進するオフィス空間を目指す。
また、サステナビリティを重視し、地域に根ざした環境配慮型オフィスビルを計画する。具体的には、日射を遮る効果に優れた外装デザインを採用し、必要な空調用エネルギーを抑制。あわせて、室内に自然光を取り入れ、自然換気を促す機能を有した構造とする。
さらに、オフィスの稼働状況に応じた可変風量システムの導入などを合わせ、建物全体での大幅な省エネを実現し、太陽光発電の導入による創エネも行う計画とした。
ビル内には、同社の歴史や製品、技術などを展示する「ニコンミュージアム」も併設する。新本社ビルは、2022年夏に着工し24年春の竣工、24年夏の稼働開始を予定している。
ノジマ、新宿タカシマヤに出店 都心立地に合わせた商品展開で需要取り込む
ビジネスホテルの“無料朝食”、気になる原価は一体いくら? 激化する“朝食合戦”から見るホテルの今
モノを売らずに体験を売る 資生堂が銀座の一等地で“最先端の瞑想”を提供するワケ
「”会う”意味を更新したい」 リコー、”はたらく”を研究する施設開設 その意義は
カメラ開発40年「ミスター・ニコン」に聞く 楽しみ抜いた“名機”開発の裏側Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング