スノーピーク、新潟県で街づくりに参画 どんな空間になるのか?自然と共に生きる暮らしを提唱

» 2021年12月02日 11時20分 公開
[ITmedia]

 スノーピークは、新潟土地建物販売センターと石田伸一建築事務所(いずれも新潟市)と共同して、2022年10月に新潟市西蒲区和納地区に住宅街「野きろの杜」を開発すると発表した。人との交流や、自然と共に生きる暮らしを訴求する。

スノーピークは住宅街「野きろの杜」を開発する(画像:以下、リリースより)

 野きろの杜は、3つのエリアで構成されている。複合住宅街で約6600坪の敷地内に34区画の分譲地と8戸の賃貸住宅からなる「住宅エリア」、ショップやイベントを通して交流が生まれる「コマーシャルエリア」、宿泊体験ができる「ゲストハウスエリア」だ。人が集うことで自然発生的に交流が生まれ、自然と共に生きる暮らしを実現するとしている。

野きろの杜のロゴ

 コミュニティ広場には、焚火台を設置することで、家からキャンプ道具を持ち出し、広場でバーベキューをするのが日常的な風景になるような工夫をした。キャンプ場のような解放感で人と人の交流を促す。

 定期的にマルシェを開催するなど、地元農家や飲食店との交流が生まれる仕掛けを作っていく。住民以外も立ち寄れるようにして、外に開けた環境を用意する。そのほか、自然を楽しめるような家の設計や木材の地産地消、景観など環境面でもさまざまな工夫を施している。

中央に焚き火台を設置したコミュニティ広場

 本プロジェクトでは、新潟土地建物販売センターが不動産開発と全体企画管理を担い、石田伸一建築事務所が住宅の建築をはじめ、共有空間のデザインなどを担当する。スノーピークは、キャンプで培った経験をコミュニティづくりに生かすべく、住宅に「野遊び」の要素を取り入れるアウトドアリビングや広場の監修などを行う。

野きろの杜の内部イメージ

 スノーピークは、15年より身近に自然を感じる住まいや暮らしを提案する「アーバンアウトドア事業」を展開しており、住宅向けの商品ラインアップを強化するほか、マンション開発、分譲地開発等への参画を積極的に進めていた。戸建て分譲地における街づくりへの参画は今回が3例目だが、6600坪という広さは今回が初めてだという。

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