中小企業の79％は「冬のボーナスを支給」、前年と比較してどう？：悩みや課題は（1/3 ページ）

[秋月かほ，ITmedia]

　人材採用・入社後活躍サービスを提供するエン・ジャパン（東京都新宿区）は、運営する人事向け情報サイト「人事のミカタ」上で「2021年の冬季賞与」についてアンケート調査を実施した。

　その結果、21年の冬季賞与は79％の中小企業が「支給予定」であること、また支給予定企業の8割が「2020年と同等以上の金額を支給予定」であることが分かった。

「2021年の冬季賞与」に関するアンケート、結果は？（画像提供：写真AC）

21年冬季賞与の支給予定はあるか

2021年冬季賞与の支給予定はあるか（以下リリースより）

　まず「2021年冬季賞与の支給予定はあるか」と尋ねたところ、79％の中小企業が「支給予定」と回答した。なお支給予定と回答した企業が多い業種の上位は「商社」（90％）、「メーカー」（88％）だった。

前年の冬季賞与支給額と今年の支給予定額に変動はあるか（業種別）

前年の冬季賞与支給額と今年の支給予定額に変動はあるか

　次いで冬季賞与を「支給予定」と回答した企業に、前年と比較した支給予定額の変動について尋ねると、「賞与支給額は変わらない予定」（56％）、「増額予定」（21％）、「賞与支給額は変わらないが、決算賞与を支給予定」（3％）という結果になり、合計で80％の企業が前年と同等以上の金額を支給予定であることが分かった。一方、冬季賞与を「減額予定」としたのは19％で、2020年調査の41％から22ポイントダウンした。

　なお、21年冬季賞与を「2020年の冬季賞与額と比較して増額予定」と回答した企業に理由を聞いたところ、「業績が好調」（54％）、「社員の意欲向上」（51％）、「新型コロナウイルスの影響からの回復」（23％）という回答が多かった。

冬季賞与を増額する理由