企業が発行するポイントを使って株式などに投資する「ポイント投資」が急速に普及している。スパークス・アセット・マネジメントが投資経験者に対して行った調査では、すでに4割の投資家がポイント投資を利用している実態が分かった。
さまざまな投資サービスが新たに始まった中、最も普及したのがポイント投資だ。2018年の調査ではポイント投資の利用者は18.8%に過ぎなかったが、4年で大きく増加した。
年代別で見ると若年層の利用率が高く、20代では5割を超える。ただし、直近の伸びをけん引したのは30〜50代で、30代、50代では20年から10ポイント以上の増加を見せた。
ポイントを使った投資は、本人確認などが法律で求められておらず、入り口のハードルが低いことが特徴だ。また、現金で投資するのに比べ、「オマケでもらったものだから損をしてもかまわない」と考える人がいるなど、気軽さが評価されている。
キャッシュレス化に伴い、発行各社はポイント還元額を増加させており、19年には市場規模は2兆円を突破、24年には2兆4000万円を超えると見られている。
スパークスの調査は11月22〜24日にかけて、全国の投資経験者1000人に対して、インターネット上で行われた。
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