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» 2020年11月28日 07時00分 公開

数百万人が利用のポイント運用 若者の投資の入り口に

ポイントの存在感が増している。ポイントは、次の決済の際に割り引きとして使用できるだけではない。若者を中心に存在感を増しているのが、ポイントを使った疑似投資、ポイント運用だ。

[斎藤健二,ITmedia]

 ポイントの存在感が増している。「楽天経済圏」をうたい、グループ内のサービスを使うことで大量のポイントを発行、還流させる楽天ポイントを筆頭に、顧客囲い込みの武器として、ポイントはなくてはならないものになった。政府も、キャッシュレス還元キャンペーン、Go Toの各施策、そしてマイナポイントと、利用を促すインセンティブとして、民間のポイントを活用している。

 こうしたポイントは、次の決済の際に割引として使用できるだけではない。若者を中心に存在感を増しているのが、ポイントを使った疑似投資、ポイント運用だ。

業界初のポイント運用を始めたクレディセゾン(同社Web)

 スマホ証券のCONNECT(東京都中央区)、ポイント運用サービスを手掛けるSTOCK POINT(東京都千代田区)、Pontaを運営するロイヤリティ・マーケティング(東京都渋谷区)が、Pontaリサーチを使い共同で行った調査によると、全体の20%がポイント運用を利用している。

 その多くは若年層だ。20代と30代で過半を占める。

ポイント運用の利用者は20%を超える。多くは若年層だ(Pontaリサーチ)

 そして、ポイント運用をきっかけに、実際のお金で投資を始めたという人が40%を超えた。「実際に投資に踏み出す前の体験として、『ポイントだから気軽に始めてみる』ことができるサービスとして反響をいただいている」(STOCK POINT)

 ポイントを使って投資できるサービスは各社が提供している。業界初となるポイント投資を打ち出したクレディセゾンの「永久不滅ポイント ポイント運用」は50万人超が利用している。楽天が提供する「ポイント運用 by 楽天PointClub」では楽天ポイントを使い、疑似投資が可能。利用者は7月に200万人を超えている。NTTドコモが提供するdポイントを使った「dポイント投資」は、2019年夏の時点で50万人が利用中だ。

 多くのポイント運用は、株価指数に連動してポイントが増減するものだが、STOCK POINTが提供するポイント運用では個別の株式銘柄に連動した疑似投資が可能だ。同社がスマホ証券のCONNECTと提携して始めた「Stock Point for CONNECT」は、開始から4カ月で利用者が16万人を超えた。

 実際の現金を使っての投資では、個人情報の入力や本人確認書類の提出などにハードルがあるが、ポイント投資では容易にスタートできる。STOCK POINTのサービスでは、メールアドレスだけで擬似投資を始められるなど、手続き上の気軽さも利用者拡大の理由となっている。

【訂正:12月1日15:30】「ポイント運用 by 楽天PointClub」は楽天証券ではなく楽天が提供するサービスになります。お詫びし訂正いたします。

個別の株式銘柄にポイントで疑似投資できるSTOCK POINTのサービス(同社Web)

 多くの利用者は、おまけとしてもらったポイントをちょっと運用してみようという気軽な気持ちで使っているようだが、中には100万円相当額以上のポイントを運用しているというヘビーユーザーも、ネットには散見される。

 ポイント運用の認知度は約7割まで増加しており、特に若年層において、投資の入り口としての役割を果たし始めている。

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