2019年夏の「老後2000万円問題」を契機に、資産運用意識が高まっているようだ。メットライフ生命が実施した調査によると、資産運用意向のある人は51.0%と18年の調査よりも3.5ポイント増加した。しかし、実行している人は26.2%と前年から0.5ポイントの伸びに留まっている。
年代別に見ると、若年層の意識の高まりが大きいことが分かる。20代では18年調査から10.7ポイント増加しており、将来に向けた投資の必要性はしっかりと伝わっている。一方で、実際に資産運用を行っている20代は17.8%にとどまる。比率も小さく、昨年からの伸びも1.7ポイントしかない。
資産運用意向はあるが、実際にはしていない。そのギャップが最も大きいのが20代から40代の女性だ。その理由は、「何から始めればいいか分からない」「損やリスクを取りたくない」「漠然とした不安がある」などが並ぶ。これらは、「運用するほどの貯蓄がない」を上回っており、お金があって運用もしたいが、金融リテラシー不足から踏み出せないでいるという現状が分かる。
この調査は20〜79歳までの男女1万4100人に、19年8月にインターネット上で行われた。
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