AI(人工知能)を搭載した資産運用サービス「THEO」を運営するお金のデザイン(東京都港区)は12月7日、お金と生活に関する調査結果を発表した。現在の若者はお金の管理において、より堅実で慎重な傾向がみられたという。
20代のころの資産運用に対する意識について聞いたところ、現在20〜30代の人の43%は「必要性を感じたし、実際に資産運用をしていた」または「必要性を感じたが、資産運用できていなかった」と資産運用の必要性を認識していたのに対し、現在40〜60代の人では27%にとどまった。
だが、20〜30代の考え方については「失敗したくない」(69%)と考える人が「失敗は成功のもと」(32%)と考える人を大幅に上回った。その他にも「損しないために事前に調べたい」(74%)、「お金を使うときはコスパが良いか考える」(66%)人が多いことからも、20〜30代は大きな失敗を避け効率性を求める傾向があるという。
「人生100年時代」を生き抜くための必須スキルでは、20〜30代の回答では「正しい情報を集め、より良い選択をする力」(56.3%)が1位に。次いで「何が起きても対応できる柔軟性」(40.3%)、「ストレスに耐える、忍耐力と精神力」(39.8%)、「他者と協力し合える協調性」(31.5%)、「資格など、職にありつくための力」(21.3%)だった。
40〜60代のランキングでは「何が起きても対応できる柔軟性」(56.2%)がトップだった。「正しい情報を集め、より良い選択をする力」(44.7%)、「ストレスに耐える、忍耐力と精神力」(41.2%)、「他者と協力し合える協調性」(31.2%)、「資格など、職にありつくための力」(14.5%)と続いた。
回答者からは「財布を落とした」「後輩におごりすぎた」「株式投資で失敗した」「ポイントの有効期限が切れた」「仮想通貨が暴落した」「友人に10万円貸したが返ってこない」「クレジットカードの限度額ギリギリまで使ってしまった」――などのエピソードが寄せられた。
失敗してしまった平均金額は85万2858円。最高額は2000万円に上った。
調査は20〜69歳の1000人(各世代で男女100人ずつ)を対象に実施した。
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