世界的な評価を得ているサントリーのウイスキー。その味は、いつ、どこで決まるのか。答えのひとつが、「ブレンダー室」だ。
山崎蒸溜所(大阪府島本町)の一角にあるブレンダー室内には、数百の原酒サンプルが並び、ウイスキーの味を左右するテイスティングと議論が行われる。普段は限られた社員しか立ち入れないその部屋は、一体どんな場所なのか。特別公開された現場を取材した。
山崎蒸溜所は1923年に着工、1924年に竣工した日本初の本格モルトウイスキー蒸溜所だ。周辺は、全国名水百選に選ばれる名水の里としても知られる。
同社は100年にわたるウイスキーづくりの中で、「つくり分け」と「つくり込み」にこだわってきた。1つの蒸溜所でさまざまな原酒づくりに取り組み、現在は100種類以上の原酒を「つくり分け」ている。
「つくり込み」では、各製造工程で品質を追求している。発酵工程ではビール酵母を併用し、蒸溜工程では世界的にも珍しい「直火蒸溜」を採用。貯蔵工程では樽材を選別し、熟成によって風味が高まる原酒づくりを目指している。
こうした取り組みの結果、毎年ロンドンで行われる「ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)」で、2023年に「山崎25年」、2024年に「山崎12年」、2025年も「山崎18年」が、それぞれ全部門最高賞を受賞。3年連続で同一ブランドが受賞するのは、ISC史上初の快挙だ。
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