香りや味など、人間の五感に頼る仕事であるため、技術継承も容易ではない。その理由は、テイスティングが数値化できないことにある。AIによるブレンド支援の可能性について問われた輿石氏は、人間の感覚でしか判断できない領域があると説明した。
その後、山崎、白州、知多の原酒と、響ジャパニーズハーモニー、響21年、響30年を試飲した。輿石氏の説明を聞きながら、同時に飲み比べると香り、色、口当たり、味わいがまったく異なることが分かる。
香りや味など、比喩を使って説明を受けたが、五感で捉えた感覚を言葉にする難しさを感じた。抽象的な感覚を具体的な言葉に落とし込み、チームで共有する。この作業の積み重ねが、ブレンダーの技術を支えているのだろう。
20年後の品質を今予測し、数値化できない技術をチームで共有する体制がある。6年目の判断や、年間数十回の配合見直し、チームでの技術継承。こうした地道な取り組みの積み重ねが、ウイスキーという長期的なビジネスの基盤を支えている。
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