カインズ、東急ハンズを買収 PB商品の開発力、DXのノウハウで立て直しへシナジー発揮

» 2021年12月22日 16時21分 公開
[ITmedia]

 ホームセンター大手のカインズは12月22日、東急不動産ホールディングス(HD)傘下で、生活雑貨チェーンを運営する「東急ハンズ」を買収すると発表した。カインズのPB商品の開発力、DX領域でのノウハウなどを生かし、業績が低迷しているハンズの立て直しを図る。

 東急不動産HDからハンズの全株式を、2022年3月31日に取得する予定。譲渡額は非公開。譲渡に伴い、ハンズは東急不動産HDの連結範囲から外れる。

photo 東急ハンズネットストアの公式サイトより

 ハンズは、1976年に東急不動産の完全子会社として創業。現在、国内外で86店舗(FC24店舗を含む)を展開している。近年は、顧客の行動変容やEC化の進行、競合他社の台頭などで競争が激化。新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちを掛け、21年3月期の連結売上高は631億円(前期は965億円)、純損益は71億円の赤字(同13億円の赤字)だった。

 カインズは「当社が強みとして持つSPA(製造小売り)としてのオリジナル商品の開発力や、これまで培ってきたデジタル基盤を最大限活用する。東急ハンズが磨き上げてきた発想力や商品・生活提案力、目利き力などを掛け合わせ、シナジーを発揮していく」としている。

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