2023年卒学生を対象にした新卒採用数が「増える」と答えた企業は10.9%で、22年卒から一転して「増える」が「減る」を上回る――リクルートワークス研究所の調査で、こうした結果が分かった。
新卒採用見通しは、「増える」が22年卒の7.7%から10.9%と、3.2ポイント増加した。「減る」は、22年卒の11.6%から3.9%と7.7ポイント減少。「変わらない」は22年卒の45.0%から49.4%と、4.4ポイント増加した。
「分からない」は、22年卒の26.1%から24.1%と2.0ポイント減少。また、「以前も今後も採用しない」は11.7%と、22年卒の9.5%から2.2ポイント増加した。
従業員規模別に見ると、すべての従業員規模で「増える」が「減る」を上回った。「増える−減る」のポイントが最も大きいのは5000人以上の企業(+15.1ポイント)で、最も小さいのは5〜99人規模の企業(+1.8ポイント)だった。
同社では「従業員規模が大きいほど『増える−減る』のポイントが大きく、大企業での採用意欲回復が顕著な様子が分かる」としている。
業種別でも、すべての業種で「増える」が「減る」を上回った。中分類で見ると、「増える」が「減る」を大きく上回っているのは、飲食店・宿泊業(+14.0ポイント)、情報通信業(+10.9ポイント)、機械器具製造業(+10.6ポイント)となった。
飲食店・宿泊業については22年卒が−15.7ポイントであったことから、同社では「まだコロナ禍前の水準まで回復したとはいえない」と考察している。
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