ビーズソファ「Yogibo」、日系企業に 国内代理店が米国本社を買収

» 2022年01月13日 21時35分 公開
[ITmedia]

 ビーズソファブランド「Yogibo」(ヨギボー)の日本国内での販売を手掛けるウェブシャーク(大阪市)は1月13日、同ブランドの運営元である米Yogibo LLCを2021年12月30日付けで買収したと発表した。ヨギボーは各国のブランドデザインを均一化できていないとし、買収を機に世界的なデザインの統一を進める方針。買収額は非公開としているが、日本経済新聞は100億円超と報道している。

photo 「Yogibo」の店舗(出典:同社公式Webサイト)

 21年7月、Yogibo LLCが同社に買収を打診したのがきっかけ。同社は創業当時からグローバルでビジネスを展開することを目指しており、実現した。同社はブランドデザインの均一化に加え「海外ブランドを取り扱う他の日本代理店が契約を解除され、業績が悪化するという事例もあり、防衛策としての必要性があった」と買収の狙いを説明する。

photo ヨギボーのロゴ(出典:同社公式Webサイト)

 買収後も米国本社の経営陣は、引き続き経営に関与する予定。AIを活用した需要予測の世界展開や基幹システムへのデータ統合を進めるとともに、製品の品質向上やマーケティング戦略の再構築に取り組む。ウェブシャークの木村誠司社長は「Yogiboを世界ブランドにするために頑張りたい」としている。

 ヨギボーは04年、Eyal Levy氏(エヤル・レヴィー)が妊娠中の妻のためにうつ伏せに寝ても楽になれるビーズソファを開発したことで誕生したブランド。09年に米ニューハンプシャー州にYogibo LLCを設立し、本格的な事業展開を始めた。14年11月にはウェブシャークが日本の総代理店契約を締結し、日本国内での販売を手掛けている。日本国内に86店舗(21年12月時点)を展開しており、海外ではカナダ・韓国・台湾・タイ・シンガポール・オランダにも店舗がある。

photo ヨギボーのクッション(出典:同社公式Webサイト)

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