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2万円で使える「移動会議室」、日産が実験 ハイヤーの車内でWeb会議第2弾

» 2022年02月20日 19時44分 公開
[ITmedia]

 日産自動車、大日本印刷など5社が、クルマで移動中にWeb会議ができる「移動会議室」の実証実験の第2弾を始めた。有償のハイヤーサービスを提供し、事業化に向け、車内空間の仕様などを検証する。料金は2万円から。9月30日まで。

photo 日産のエルグランドを使用した「移動会議室」=ニュースリリースより

 日産の「エルグランド」の車内に、32インチの液晶モニター、会議用のカメラ、スピーカー、マイクなどを用意する。出発地と到着地が東京都23区内、神奈川県横浜市・川崎市・横須賀市内であれば、誰でも申し込める。

 乗車1回当たりの料金は2万円。乗車時間が2時間以上か移動距離が30キロを超えると、追加料金が発生する。営業時間は24時間(日曜日午後10時〜翌日午前6時を除く)。乗車は2人まで。

photo 車内の様子=ニュースリリースより
photo 移動会議室の利用イメージ=ニュースリリースより

 前回(第1弾)の実証実験では、2021年6月28日〜9月24日までに100人超が移動会議室を利用。半数以上が、ハイヤーの利用料金に加え、移動会議室の利用料を支払ってもよいと回答したという。

 第2弾では、利用件数や料金水準の面からニーズを確認し、有償ハイヤーサービスとして事業化に向けた検証を行う。ビジネス利用の少ない土日の稼働率を上げるため、不動産会社やハウスメーカーなどの候補物件の視察同行や、婚礼時の新郎新婦の移動といった活用も想定。ビジネス会議以外のサービスの広がり、収益最大化も検証する。

 日産、大日本印刷の他、ゼンリン、ソフトバンク、クワハラが協力する。

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