飲食・宿泊業を手掛ける仙台reborn(仙台市)は、複合施設「アクアイグニス仙台」を4月21日にオープンすると発表した。復興の象徴になるような施設を目指す。
「アクアイグニス仙台」が建設されるのは、2011年の東日本大震災で大きなダメージを受けた仙台市若林区の藤塚地区。再び人が集まる空間をつくることを目指し、食・農・温泉の複合施設として開発した。
海岸や干潟を望む高台の温泉に浸かってゆっくりと「湯治」し、豊かな自然環境から生まれた旬の食材を「食し」、新たな方法で食材を「育む」、「治する・食する・育む」をコンセプトにしている。
6ブランドが出店する予定。パティスリー・ショコラの「コンフィチュール アッシュ/ル ショコラ ドゥ アッシュ」、ベーカリー「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」、「リストランテ アクアパッツァ」の日高良実シェフが展開するイタリアンレストラン「グリーチネ」のほか、和食料理「笠庵」、カフェ「猿田彦珈琲」が店を構える。
仙台rebornの深松努代表取締役は施設の開業について「震災から11年がたつ。復興から未来への第一歩となる施設にしたいと思い、雇用も地元の人たちを採用した。地下1000メートルからくみ上げた温泉『藤塚の湯』を軸に、パティスリー、レストラン、カフェ、マルシェと世界の人たちに来てもらえるような施設を目指す」とコメントしている。
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