東急電鉄は4月1日、全路線の運行に使用する電力を再生可能エネルギー由来の実質CO2排出ゼロの電力に置き換えた。鉄道全路線を再生可能エネルギー100%で運行するのは、日本初の取り組みだという。
鉄道会社では近年、再生可能エネルギーへの取り組みに力を入れている。多くの鉄道車両が電気で動くだけでなく、鉄道関連施設なども多くの電力を使い、エネルギー消費量の大きい産業となっているからだ。
東日本大震災以降、多くの企業は「脱炭素化」の流れもあり、化石燃料離れが進んでいる。加えて近年のSDGsが重視される流れの中で、環境への負荷も課題になっている。
鉄道は、多くの人が同じ車両に乗って移動することから、もともと自家用車に比べると環境への負荷は低い。とはいえ、今後はさらに環境性能を向上させなければならない。
昨今は、企業の環境問題への取り組みがさまざまなところで評価されるようになった。企業は自社の社会的評価を向上するため、企業戦略上も環境への取り組みが重要になってきている。
東急電鉄はその状況下、「再エネ100%で鉄道運行」という鉄道事業者の再エネ利用としては王道の方針を打ち出した。どんなものなのか。
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