フィリップ モリス、IQOSイルマを値下げ 加熱式デバイス3製品4月18日から

» 2022年04月14日 10時00分 公開
[ITmedia]

 フィリップ モリス ジャパンは4月14日、加熱式たばこ「IQOS ILUMA(イルマ)」シリーズ2製品と「リル・ハイブリッド」 のメーカー希望小売価格を引き下げると発表した。手に取りやすい価格とすることで、紙巻からの移行を促す。

IQOS PMJが「IQOS イルマ」2製品と「リル・ハイブリッド」 の希望小売価格を引き下げる(説明会資料より)

 「IQOS ILUMA PRIME(イルマ プライム)」は、現行1万2980円から9980円に、「IQOS ILUMA(イルマ)」は8980円から6980円にそれぞれ引き下げる。また、「リル・ハイブリッド」も6980円から3980円とする。いずれも4月18日からの変更となる。

IQOS 希望小売価格一覧(出所:プレスリリース)

 同社は、2021年8月にIQOSの新シリーズとしてイルマを発売。これまでに国内のIQOSユ―ザーのうち20%以上がイルマシリーズを使用していて、このうち20%超が新規ユーザーだという。

 一方、ユーザーからは「価格がもう少し安ければ」といった意見があったといい、このほど価格の引き下げに踏み切った。

 今年3月には、新型デバイス「IQOS ILUMA ONE(イルマ ワン)」を希望小売価格3980円で発売したほか、従来の専用スティックより価格を抑えた「SENTIA(センティア)」6銘柄(いずれも530円)を一部地域で発売するなど、幅広い価格帯の商品展開を進めている。

IQOS 一部地域で発売した専用スティック「SENTIA(センティア)」

 特にセンティアは、従来のIQOS専用スティック「HEETS(ヒーツ)」ユーザーや価格を理由に加熱式への移行をためらっていた層に訴求するという。同社のポートフォリオ・マネージャー村上彰啓氏は「多彩な価格帯の製品展開や今回の価格改定が『煙の出ない製品』への切替えを促す一助になる」とコメントした。

IQOS

 加熱式たばこを巡っては、「glo(グロー)」を展開するブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BATJ)も、紙巻からの移行を促す戦略として「手に取りやすい価格設定」を打ち出しているほか、JTも加熱式専用の「キャメル」ブランドを1箱500円で展開している。

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