消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
マッチングアプリPairs(ペアーズ)を運営するエウレカ(東京都港区)は、4月から新社会人となった男女400人を対象に「新社会人の恋愛意識調査」を実施した。「オンラインでの出会いに抵抗がなくなった」との回答は51.5%に上り、新社会人の3人に1人がコロナ禍をきっかけにマッチングアプリを使い始めたことも分かった。
最初に、コロナ禍における生活の変化について尋ねたところ、「人とリアルに会う機会が減った」 (80.8%)、「外出する機会が減った」(72.8%)、 「異性との出会いが減った」 (68.0%) の順に高いポイントが集まった。外出が減ったことで「人とリアルに会う機会が減って寂しい」と感じている人も60.0%に上っている。
こうした中、「オンラインで異性と出会うことに抵抗がなくなった」という項目に「当てはまる」と答えた割合は51.5%に上り、出会いにおけるオンラインの活用が浸透している様子がうかがえる。
さらに、「コロナ禍でマッチングアプリを使い始めた」という回答者は34.2%を占め、新社会人の3人に1人がコロナ禍をきっかけにマッチングアプリを使い始めたことが分かった。マッチングアプリを「現在も利用している」「利用したい」を合わせた回答は60.7%に上った。
内閣府が実施した「結婚・家族形成に関する意識調査」(平成26年度)によると、20〜30代未婚者の約8割が結婚を希望。その一方で、昨今はコロナ禍もあいまって、生活の身近なところで出会う機会が減少し、未婚化・少子化が進んでいる。こうした中、マッチングアプリは新しい出会いの方法として利用者を増やし、急速に市場を拡大させている。
今回の調査は4月から新社会人となった男女400人(男女200人ずつ)に3月30〜31日にインターネットで実施した。
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