イメージチェンジはマネキンに限らず、公式ツイッターアカウントにもその傾向がみられる。洋服の青山に関してつぶやく投稿があると、積極的に「いいね」を押したりリツイートをしたりして、投稿者と関わろうとする。
こうした動きに対し、「企業努力のエゴサーチ(評判チェック)いいね! 洋服の青山で結婚式用のスーツ買おうかな?」などという投稿も見られ、好意的に受け止められているようだ。
このほかにも、アカウントをフォロー、リツイートをすれば、洋服の青山の店舗で利用できるギフトカードを抽選でプレゼントするキャンペーンを実施するなど、地道なPR活動を継続。この結果、フォロワー数は19年10月の1万7000人から、22年4月現在で22万6000人と、2年半で20万人以上増えた。
コロナ禍は3年目に突入し、在宅ワークという新しい生活様式が定着。スーツを着る人が減り、紳士服市場はその影響を大きく受けている。この間、スーツのカジュアル化が進み、「アクティブスーツ」といった新しい形態の商品も出てきている中で、紳士服店のブランドイメージそのものが変化を求められているのかもしれない。
「堅いイメージとアクロバットという真反対の組み合わせが、お客さまに意外性を持って受け止められているのかなと思います。これまで伝えきれていなかった当社の良さを引き続き伝えていきたい」と平松さんは話す。
洋服の青山は今年も機能性に優れた商品をアピールする際に、首都圏や駅前の店舗でパルクールマネキンを活用していく方針だという。
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