新入社員は仕事に何を望むのか 「リーダー志向」や「専門家志向」は過去最低値にZ世代ならではの回答(1/3 ページ)

» 2022年04月26日 07時00分 公開

 人材育成サービスを提供するラーニングエージェンシー(東京都千代田区)は、2022年入社の新入社員を対象に「新入社員意識調査」を行った。

 その結果、新入社員の時点で「リーダー志向を持っていない、決めていない」という人の割合が、過去最高の44.2%であることが分かった。

2022年入社の新入社員を対象に「新入社員意識調査」を行った(画像はイメージ)
将来会社でどのような役割を担いたいか、安定した生活を送りたい人の推移(出所:リリース、以下同)

 新入社員に将来会社で担いたい役割を尋ねたところ、最も多かったのは「専門性を極め、プロフェッショナルとしての道を進みたい」で31.6%。次いで「組織を率いるリーダーとなり、マネジメントを行いたい」が23.5%だった。

 このようなリーダー志向や専門家志向を持つ新入社員は年々減少しており、14年以降の調査と比較しても、22年の新入社員は過去最低値だった。

将来会社でどのような役割を担いたいか

 一方で、「特にキャリアについての志向はなく、楽しく仕事をしていたい」は21.3%、「まだはっきりしておらず、今後決めていきたい」は22.9%。これらの回答は、増加傾向にある。

仕事を通じて成し遂げたいこと

 仕事を通じて成し遂げたいことについては「安定した生活を送りたい」(64.5%)が最も多く、昨年の調査に比べ5.2ポイント増え、過去最高値となった。

 2位の「自分を成長させたい」(60.6%)は21年調査から0.9ポイント減少した。また、4位の「社会に貢献したい」(32.0%)はこの2〜3年で急激に増加した。

仕事を通じて、何を成し遂げたいですか?
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.