正座で軟禁・盗撮しSNSに投稿…「カスハラ」の深刻な実態と従業員の「怒りの声」我慢の限界に達する現場(1/3 ページ)

» 2022年05月25日 07時00分 公開
[濱川太一ITmedia]

 客が悪質なクレームを店側に突き付ける「カスタマーハラスメント」(カスハラ)が深刻化している。暴力行為、土下座の強要、無断撮影しSNSに投稿――。度が過ぎた行為に、現場は苦悩を募らせる。体調不良や離職にもつながりかねないカスハラ被害に、有効な手立てはあるのか。鉄道や航空、輸送などの現場で働く人が集い、カスハラの実態と対策について話し合った。

交運労協がカスハラの実態と対策を話し合う政策研究集会を開いた(5月23日、東京都港区・筆者撮影)

 「産業の基盤である人材が毀損(きそん)されている」「労働へのリスペクトの精神が欠如している」――。交通や輸送関連の労働組合で作る「交運労協」(組合員約60万人)が5月23日に開いた政策研究集会。参加者からはカスハラ被害の実態とともに、怒りの声が上がった。

ゴルフのプレー代要求・CAを無断撮影しSNSに投稿

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