「雨が降った日の午前中」に売れていたファミマの靴下、いまはどうなっているのかコンビニエンスウェア(1/2 ページ)

» 2022年05月30日 10時15分 公開
[上間貴大ITmedia]

 ファミリーマートが展開する衣料品に変化が起きている。同社が2021年3月から展開する「コンビニエンスウェア」が人気を博しているのだ。特にソックスの累計販売数は500万足を突破した。

ファミマソックス コンビニエンスウェア(公式Webサイトより)

 「これまでと何が違うの?」「コンビニの衣料品なんて、“その場しのぎ”に買うモノでしょ?」そんな声も聞こえそうだが、コンビニエンスストアの衣料品は緊急需要としてのニーズが高かったという。同社担当者によると、インナーは金曜や土曜の深夜に売り上げが伸び、靴下は「雨が降った日の午前中」によく売れていたという。購買層は40〜50代の男性が中心だった。

 コンビニエンスウェアはまさに、その緊急需要からの脱却を目指したブランド。「いい素材、いい技術、いいデザイン。」をコンセプトに、ファッションデザイナーの落合宏理氏と共同で開発した。緊急需要としてのニーズを取り込みつつ、「ファミマのこの商品が欲しい」と指名買いしてもらえるよう、日常使いに適したシルエットや素材を活用した商品を展開。購買層の拡大に成功した。

 その中でも、白地の靴下に同社のイメージカラーである青と緑のラインをあしらった「ラインソックス コンビニホワイト」(429円)は発売当初からSNSで話題に。全国展開に先立ち、20年6月から関西エリアで先行販売したところ、「ファミマがファミマ柄の靴下売ってるの良すぎる」というツイートに5万件以上のいいねが付いた。

ファミマソックス ラインソックス コンビニホワイト(出所:プレスリリース)

 同ブランドの全国展開以降は、ラインソックスが一時品切れする店も相次ぎ「数軒回ってやっと発見した」といった声や、「#ファミマソックス」「#ファミマの靴下」といったタグが付けられ、コーディネートの写真が相次いで掲載されている。

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