国土交通省は6月2日、本田技研工業(ホンダ)から「N-BOX」など8車種計22万台のリコールに関する届け出があったと発表した。燃料ポンプ内の樹脂製の羽根(インペラ)に不具合があり、最悪の場合、エンストする可能性があるという。既に68件の不具合が発生しており、ユーザーからディーラーへの報告で発覚した。
不具合があったのは、燃料装置(低圧燃料ポンプ)内のインペラ(樹脂製羽根車)。製造段階で成形条件が不適切だったことから、インペラの樹脂密度が低下。燃料ポンプ内で燃料と交わることで膨張した結果、インペラがポンプカバーと接触し、燃料ポンプからエンジンに燃料を供給できなくなる可能性がある。最悪の場合、走行中にエンストする恐れもあるという。
リコール対象は2018年3月21日から12月21日に製造した21万9623台。具体的な車種は「N-BOX」「N-BOX Custom」「N-WGN」「N-WGN CUSTOM」「N-VAN」「N-ONE」「N-BOX SLASH」「S660」の計8車種で、最もリコール台数が多いのは、「N-BOX」 「N-BOX Custom」(18年3月21日〜12月18日製造)の9万9389台だった。
ホンダは自社の公式Webサイトやダイレクトメッセージでユーザーに通知するとともに、基準を満たした代替品に交換する方針を示している。
リコール対象の詳細は国土交通省公式Webサイトで公開している。
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