「ニコニコ動画」と「YouTube」、どちらが稼げるか論争 ドワンゴCOOの見解が「めっちゃ真理説いてる」などと話題(1/2 ページ)

» 2022年05月26日 14時25分 公開
[樋口隆充ITmedia]

 動画クリエイターにとって、主要な動画投稿サイト「ニコニコ動画」と「YouTube」のどちらが稼げるのか。長く議論されてきた事柄の一つだ。そうした論争に関して、ニコニコ動画の代表で、ドワンゴの栗田穣崇COO(最高執行責任者)が自身の公式Twitterアカウントで示した見解が「めっちゃ真理説いてる」などと注目を集めている。

photo 「ニコニコ動画」と「YouTube」(それぞれ公式Webサイトから引用し編集部で作成)

「ニコニコで人気になってからYouTubeにいくか、伸びるまではどちらもやるのが賢い」

 栗田COOは5月26日の午前1時44分ごろ、日本国内のTwitterトピックを扱うまとめサイト「Togetter」の「ニコニコ動画とYouTube、収益格差がすごい」とする記事を引用する形で、自身の公式Twitterアカウントで見解を投稿。「めっちゃ人気のある人だけがめっちゃ儲けられるのがYouTube。一定層に一定の人気がある人がそこそこ稼げるのがニコニコ。好きなことだけして生きていくのがYouTube。好きなこともしながら生きていくのがニコニコ」とツイートした。

 この投稿は記事執筆時点(5月26日午後1時40分)で、約700リツイート、約1800いいねを記録した。投稿に寄せられた「ニコニコとYouTubeの併用が1番賢い?」というユーザーからの質問に対して、栗田COOは「ニコニコで人気になってからYouTubeにいく。もしくは伸びるまではどちらもやるのが賢い」と回答した。

「ニコニコはネットクリエイターの永遠の『実家』でありたい」

 また、ニコニコ動画について「人気になったらYouTubeに行ってしまってもええんか、と思われるかもしれないけれど、ニコニコは昔から永遠のインディーズであり実家」と音楽業界の用語を使って表現。「10年前はネットそのものがサブカルチャーでサブカルチャーのメインストリームのひとつがニコニコだった」とした上で「ネットが世の中そのものになった今、ニコニコはもともとのサブカルチャーの位置にいるだけで何も変わっていない。メインストリーム体験をした人がまるで全盛期にいたように感じてしまっただけ」との見解を示した。

photo ドワンゴの栗田COO(2022年5月23日、ドワンゴのオフィスで撮影)

 「ニコニコはネットクリエイターの永遠の『実家』でありたいと思っている。クリエイターさんがYouTubeに行くときは、就職や結婚生活をはじめると思って『元気でな』『たまには帰ってこいよ』『応援してるぞ』と家族のようにあたたかく送り出していただるとうれしい」(栗田COO)

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