米マイクロソフト(MS)は6月15日(現地時間)、1995年から提供するWebブラウザ「Internet Explorer」(インターネットエクスプローラー、IE)のサポートを終了した。同じく同社が提供する「Microsoft Edge」にWebブラウザの機能を集約し、IEを起動しようとするとEdgeが起動するようになる。これを受け、公式ブログでもユーザーに「長年のご愛顧ありがとうございました」としており、注目を集めている。
「Windows 95」とともにデビューし、インターネットの黎明期から長くWebブラウザの“主役”だったものの、表示速度が遅い上、独自仕様で関連サービスの開発が難しく、セキュリティの脆弱性などからユーザーが減少。後発で、2008年9月にリリースされた米グーグルの「Chrome」(クローム)に主役の座を奪われた。Web解析サイト「StatCounter」の情報によると、Webブラウザの世界シェアトップはChromeだという。
こうした点をMS側も認めておりIEについて「古い時代からの製品の1つであり、動きが独特で、モダン ブラウザーで提供されるセキュリティに欠けていると評価されている」としている。
一方で「IEサポート終了に取組む中、IEの重要性を常に思い出した。これほど幅広いインパクトを持つ製品に携わることは、感謝以外の何物でもない。私たちのストーリーは多くの点でインターネットの物語であり、世界中の人々や組織ができることを可能にしてきた」とし、IEの功績についても言及。ユーザーに対し「インターネットを探索するためにIEを使用したことがある方であれば、この場を借りてこれまでのご愛顧に深い感謝を申し上げる」と謝意を示している。
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