デロイトトーマツコンサルティングは6月16日、同社とコンサルティング契約を締結していたイオンの秘密情報を、競合企業のセブン&アイ・ホールディングスに漏えいしたとして謝罪した。漏えいした情報はDX戦略に関するもので、ダイヤモンド社の「週刊ダイヤモンド2022年2月12日号『特集 セブン DX敗戦』」にも掲載された。
イオンは週刊ダイヤモンドへの秘密情報の掲載を受けて、デロイトトーマツコンサルティングに調査を申し入れた。その結果、デロイトトーマツコンサルティングが秘密情報を含むDX戦略に関する内部資料の一部を、イオンの了承なくセブン&アイHDの会議資料として提供していた事実が発覚した。
調査の範囲では、当該の情報以外の漏えいはない。
デロイトトーマツコンサルティングは「守秘義務に対する基本的認識の欠如ならびに社内ルールを逸脱した行為があった」と謝罪。情報管理体制の強化、風土やガバナンスの改革に取り組むとしている。
イオンは「当社に起因する事象は認められなかった」と、自社による情報漏えいがないことを主張しつつ、「情報管理体制をより一層強化してまいります」としている。
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