KDDI、通信障害の原因を特定 午後5時時点で復旧のめど立たず

» 2022年07月02日 17時43分 公開
[ITmedia]

 KDDIは7月2日、全国で発生している通信障害の原因を発表した。VoLTE交換機という設備に障害が出て、通信に輻輳(ふくそう)と呼ばれる混雑状況が生じているためだという。

 この混雑状況を軽減するため、流量規制などの対処を講じており、個人や法人の音声通話、データ通信が利用しづらい状況が発生しているとした。午後5時時点で「現在、復旧作業に努めている」としたものの、具体的な復旧のめどは立っていない。

KDDIの事業・サービス(同社のWebサイトより)

 通信障害は同日午前1時35分から、auブランドの他、格安ブランドの「UQ mobile」「povo」で発生。編集部でも7月2日午後5時40分現在、povoで通話もデータ通信もできないことを確認した。

 障害に伴い、緊急電話も利用しづらい状況が発生しているため、固定電話、公衆電話などの利用を呼び掛けている。KDDIのお客さまセンターをはじめとした各問い合わせ窓口も混雑している状況だという。

 携帯電話会社の通信障害については、電気通信事業法に基づき、110番や119番緊急など緊急通報が可能なサービスの障害で、3万人以上に1時間以上の影響が出た場合に「重大な事故」とみなし、総務省への報告を義務付けている。

 今後の対応に注目が集まる。

午後5時時点のプレスリリース
午後4時時点のプレスリリース

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