カカクコムは8月3日、2023年3月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高は140億円(前年同期比16.6%増)、営業利益は53.7億円(同33.9%増)だった。
コロナ前の20年比では、売上高が98.5%まで回復し、営業利益も83.3%まで水準を戻している。売上構成比は、「食べログ」38.3%と「価格.com」35.4%で全体の約4分の3を占める。残りが「求人ボックス」などの新興メディア・ソリューション・ファイナンス事業となっている。
「食べログ」ではネット予約数が23年第1四半期で1224万人となり、コロナ前の20年同期(874万人)と比較しても40%増となった。が、コロナ第7波により足元のネット予約数は7月4日週をピークに急減している。最新の7月25日週では、2年前のコロナ拡大直前の時期の水準を下回った。
「価格.com」では、ショッピング事業は減収となった。耐久財は、半導体などの部材不足に中国ロックダウンによる製造・輸送遅延で供給面に不安が残った。消費財は、家具などの巣ごもり需要の高まりが落ち着き、代わりにファッション(レディーズ・バッグ)が伸びた。
「食べログ」「価格.com」に次いで注目されているのが、求人情報一括検索サービス「求人ボックス」だ。6月にAndroidアプリが開始、iOSもリリース待ちである。また同月には、「価格.com旅行・トラベル」がスタートした。会社側は、「求人ボックスを立ち上げて売り上げがある程度の数字になるまで3年かかったので、じっくりと人気の旅行サイトとして売り上げを作れれば」と控えめな説明であった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング