しかし、なにもせずに「ヒット商品」の仲間に入ることは難しい。これまでになかったタイプのカバンをつくって、そのファンを増やすためには、どういったことが必要になってくるのだろうか。
会社としては、アレもしてコレもしてソレもしてといった具合に、さまざまな手を打っていかなければいけない。その一方で、大切なことはユーザーから「こんなカバンがほしかったんだよね」といった感情が生まれてこなければいけない。そうしたマインドは会社がつくりだすだけでなく、時代も大きく影響してくる。
時計の針を20年ほど前に戻す。当時のビジネスパーソンの仕事着を思い出していただきたい。暑い日にもかかわらず、スーツの上着を着て、ネクタイもきちんと結んでいた。額から汗をダラダラ流しながらも、革靴を履いて歩いている。そして、多くの人が手にブリーフケースを持っていた。
そんな記憶が残っているが、いまはどうか。Tシャツを着て、スニーカーを履いて、リュックを背負っている人は珍しくない。ハンディ扇風機を持っている人もいる。このように考えると、数年後、ビジネスパーソンの“姿”がまた変化している可能性がある。オンとオフの境目がさらになくってなってくれば、街中で「1+1=3」のカバンを持つ人が増えているかもしれない。
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