いわゆる“五輪汚職”事件を巡り、KADOKAWAは10月4日、角川歴彦会長が東京地方検察庁(東京地検)に起訴されたと発表した。同社は「このような事態に至りましたことを重大かつ厳粛に受け止めている。関係するすべての皆さまに、多大なるご心配とご迷惑をおかけしており、重ねて深くお詫び申し上げる」と謝罪している。
電通元専務で、東京五輪・パラリンピック組織委員会(五輪組織委)の高橋治之元理事とAOKIによる汚職事件に関し、KADOKAWAは高橋氏に7000万円を支払ったとされており、角川会長は9月14日に東京地検特捜部に逮捕されていた。
一方で、逮捕前の同月5日の記者会見で角川会長は「スポーツコンサルタントという名目」と強調。「そもそも電通に支払ったという認識だった」とし、わいろとの認識は「全くない」と贈賄容疑を明確に否定していた。
(関連記事:“五輪汚職”でKADOKAWA元専務逮捕 角川会長、前日会見で7000万円のコンサル料「電通に支払ったという認識」 【一問一答】)
朝日新聞などは4日付の記事で、角川会長が会長職を辞任すると報道しているが、KADOKAWA広報は「4日現在も会長職のまま」と回答。事実関係などを含め、翌5日に記者会見を開き、回答する方針を示している。会見はドワンゴが運営する「ニコニコ動画」でも配信する。
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