NTTソノリティ(東京都千代田区)は、NTTグループ初のコンシューマー音響ブランド「nwm(ヌーム)」を立ち上げると発表した。同ブランドは、耳元だけに音を閉じ込める世界初の「パーソナライズサウンドゾーン(以下、PSZ)」技術を用いたデバイスを展開。初の製品として、PSZ技術を搭載したパーソナルイヤースピーカーを発売する。発表会にて同社の坂井博社長は、「これまでの没入する音楽体験を共存するものへと進化させ、音のインフラ企業を目指す」と意欲を見せた。
PSZ技術とは、「聴きたい音」のみを届け、「聴かれたくない音、聴きたくない音」を届けないようにするプライベート音響空間を構築する技術。NTTコンピューター&データサイエンス研究所が開発した。
初の製品となるパーソナルイヤースピーカーは、オープンイヤー型イヤホン。オープンイヤー型であるにもかかわらず、PSZ技術により音が周囲に漏れにくい。数センチ程度の耳元だけに音を閉じ込めるため音漏れを軽減する一方、電車や建物内のアナウンス、人の呼びかけなど周囲の音を聞き取れる。また、耳をふさがないため、長時間装着による耳へのストレスを軽減する。
商品ラインアップは、有線モデル「nwm MWE001」(8250円)とワイヤレスモデル「nwm MBE001」の2種類。有線モデルは11月9日よりAmazonのECサイトで発売し、ワイヤレスモデルは今冬に実施するクラウドファンディングを経て、来春の一般販売を予定している。ヘッドホンモデルの製品化も検討中だという。
今後は、業務提携した伊藤忠商事とともに、米国や欧州などの海外展開も順次実施していく。今年度の売り上げは約10億円、2025年には400億円を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング