閉園する星の王子さまミュージアムに「分身ロボット」でリモート来園 「行きたいけど行けない」の声に対応遠方の人や障害者などがターゲット(1/2 ページ)

» 2022年11月15日 13時00分 公開
[サトウナナミITmedia]

 TBSグロウディア(東京都港区)が運営する星の王子さまミュージアム(神奈川県箱根町)では、11月19日〜12月18日の1カ月間、オリィ研究所が提供する分身ロボットOriHime(オリヒメ)を活用した「OriHimeプロジェクト@星の王子さまミュージアム」を実施する。OriHimeを活用することで、さまざまな理由により来園が難しい人が、リモート来園できる仕組みを提供する。

photo OriHimeプロジェクト@星の王子さまミュージアム

 本プロジェクトは、2023年3月31日での閉園が決まった星の王子さまミュージアムに最後にもう一度来園したいが、遠方に住む人や外出に障害がある人、コロナ禍での旅行に抵抗感がある人などをターゲットに企画。また、さまざまな理由により社会参加が困難な人へ就労の機会を創出する機会として訴求する。

カメラやスピーカーで周囲とのコミュニケーションも可能

photo OriHime(画像提供:オリィ研究所)

 OriHimeは「ロボットと人ではなく、人と人をつなぐロボット」をコンセプトに開発された遠隔操作ロボット。手の平に乗せられるサイズで、全長は約20cmほど、インターネットを通じて遠隔からの操作ができ、行きたい場所に置くことで遠隔体験が可能となる。ロボット本体は移動することはできないが、内蔵されているカメラやマイク、スピーカーによって周囲の人とのコミュニケーションも可能となっている。

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