半導体受託製造の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の進出が決まり、工場の建設が進む熊本県。県は11月25日、台湾人旅行客などを県内に誘客するため、台湾版「LINE」上に公式アカウントを12月に開設すると発表した。
熊本県は台湾版「LINE」上に公式アカウントを12月に開設する(プレスリリースより、以下同)
アカウント名は熊本県台湾オフィシャルアカウント「熊本縣台灣官方帳號」。12月以降、台湾人旅行者に対する観光情報や在熊台湾人に対する生活情報等を発信する。2023年度以降も継続的に配信を予定しているという。
このほか、県は11月22日から12月9日の期間、台湾版「LINE」の公式アカウント「LINEトラベル(LINE旅遊)」上で熊本の魅力を発信するためのオンラインイベントを実施している。県に関する簡単なクイズゲームを通して魅力を紹介する「熊本クイズゲーム」のほか、台湾出身の司会者2人を起用し、観光スポットやグルメなどを紹介するライブ配信イベントなどを行う。
12月9日まで台湾の「LINEトラベル(LINE旅遊)」で「熊本クイズゲーム」などのオンラインイベントを開催している
TSMCの進出に伴う県の経済効果は10年間で約4兆3000億円に上るとされている(九州フィナンシャルグループ試算)。観光面でも情報発信を強化し、誘客でさらなる効果に結び付けられるか注目が集まる。
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