「職員がコンビニの前でソフトクリームを食べています」――。先日、東京都のある区役所に1本のクレーム電話が届いた。このクレームがあった事実をSNSで明かし、「昼休みだから問題ない」と訴えた区役所職員の投稿が、大きな反響を呼んでいる。公職に就く人々にことさら厳しい視線を向け、問題だとみなせば役所に“通報”する――。「公務員であればどんな要求を突きつけてもいい」といった、誤った考えを持つ人が一部にいる実態が浮かぶ。
「『職員がミニストップの前でソフトクリームを食べてます』ってクレームがあったけど、紅芋ソフトは期間限定で美味しいからいいんだよ(昼休みだよ)」
9月12日夕刻に発信されたTwitterの投稿には、同16日現在、5万6000件を超える「いいね」が押され、「休憩中に何を食べようと勝手」「どんどん食べてください」など、公務員を擁護するリプライ(返信)が多数寄せられている。
投稿したのは、東京都内のある区役所に勤務するTwitterユーザー「区役所の人@公務員」さん。取材に対し「投稿を広めてくださった多くの皆さまに対してありがたいと思っています」と話す。
救急隊が売店利用「かつては通報された」 市民に協力求める消防局のSNS発信に反響
悪質クレーマーは「排除の対象」と判断を――乗客怒鳴ったJR駅員の対応、弁護士はどう見る?
従業員の「名札」は時代に見合うのか クレーマーが盗撮、SNS投稿も 企業が取るべき対応は?
この「印籠」が目に入らぬか 悪質クレーマー防止に効く意外な“切り札”とは?
正座で軟禁・盗撮しSNSに投稿…「カスハラ」の深刻な実態と従業員の「怒りの声」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング